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前回のおさらいと、
今日やること

前回(9月27日)にお話しした内容をまとめ、今日やることを並べました。後半には、12回の進め方と、第1回でいただいたご質問への回答を残してあります。

個別資料ご自身でAIの仕組みを設計していくための資料を用意しました。図の上で動かしながら決められます。→ 自分でエージェントを設計する

01前回(9月27日)のおさらい

前回お話しした中から、これからも使うものを5つにまとめました。

① ChatGPTの新しい機能

  • Gmail・Googleカレンダーとつなぎ、予定の整理やメールのまとめを任せられます(2026年8月から)
  • 「スケジュール」で、決まった時間に自動で動かせます
  • 外出先から頼んでおき、戻ってから結果を見る、という使い方もできます

② 安全な使い方

  • 会社の環境では、AIに「何でも実行してよい」という権限は渡しません
  • ファイルの操作や送信の前には、必ず確認が入る設定にします(設定 → アプリ →「許可を求める」→「常に確認」)
  • 確認が出たら「今回のみ許可」だけを使います

AIにファイル操作や通信の権限を渡すと事故が起きうる、というご指摘のとおりです。この線は、社員の方に渡すときのルールにもそのまま使います。

③ プロジェクト機能

  • 業務ごとに、会話・資料・決まりごとを1つの箱にまとめます
  • これまでのチャットは、まとめては移せません。1つずつ移します
  • 「最近のチャットを探しにくい」は、箱に入れておくと解消しやすくなります

決めたこと:社内で使う文章のひな形と基本の設定を整理して、共有します。

④ 会話の引き継ぎ

  • 会話が長くなると、前の話を取りこぼしやすくなります
  • 長くなったら、引き継ぎ用のメモを作らせて、新しい会話に移ります
  • メモはプロジェクトの中に置いておきます(前回のご提案のとおりです)

頼み方の例ここまでの内容を、新しい会話に引き継ぐためのメモにまとめてください。決まったこと・まだ決まっていないこと・次にやることを分けて書いてください。

⑤ 見直しを重ねさせる(ディープレビュー)

  • 込み入った内容は、AIに何巡か見直させてから使います
  • 巡回の数を決めておきます。決めないと、時間がかかりすぎます
  • ご自身が詳しい分野で試すと、AIの調べた内容が合っているかを確かめやすくなります

頼み方の例いまの内容に、誤り・抜け・根拠の弱い所がないか、3巡見直してください。巡ごとに、見つけた点と直した点を書いてください。

02今日(10月3日)やること

今日は、ご自身で手を動かしていただきます。2時間で、ご自身で設計したエージェントが1体、ChatGPTの中で動いているところまで進めます。手順は個別資料に並べてあります。

  1. 3つの言葉を図で見る。箱(エージェント)、つなぎ方(オーケストレーション)、囲い(ガードレール)
  2. 囲いを決める。入れない情報、人の承認が要る所を決め、ChatGPTの設定を「常に確認」にします。ご契約プランもここで確かめます
  3. 箱を1つ設計する。ご自身の仕事から題材を1つ選び、やること・やらないこと・任せる深さを決めます
  4. ChatGPTで箱を作る。プロジェクトを1つ作り、指示文を貼り、資料を3本入れます
  5. ある質問・ない質問で確かめる。ない質問に「記載がありません」と答えれば合格です
  6. 2つ目の箱を足して、関所を置く。時間が足りなければ次回に回します
  7. 設計書を残す。次回までに1回、今日の箱を実際の仕事で使ってみます

今日使う資料自分でエージェントを設計する(今日の2時間)

0312回の進め方

1回の打ち合わせで2回分の時間を取り、その場のお話に合わせて進めています。ここまでで、第3回の内容まで進みました。今日からは、ご自身でAIの仕組みを設計して作っていく進め方に寄せます。下の表の順番は、それに合わせて入れ替えます。

1

毎回、その場で完成させる

作るものは講座の時間内に、その場で一緒に仕上げます。宿題で作っていただく前提にはしません。

2

宿題は1つ、使うだけ

宿題は「作ったものを1回使ってみる」が基本です。調べものの宿題は、こちらからは出しません。

3

道具はChatGPTとGoogleだけ

新しいサービスは増やしません。今日からは、ご自身で手を動かしていただきます。講師は隣で手順をお伝えします。

基礎編(第1回〜第6回)自分の使い方を作り直し、社内にお披露目する

回テーマ持ち帰るものいまの現在地に合わせた進め方
1現状把握と地図づくりAI化の候補済。候補は2つ挙がっています(議事録づくり、ノベルティ選定などの判断)
2今のChatGPTの使い方を作り直す頼み方の型/保存した頼み方済。頼み方の工夫、プロジェクト機能、Gmail・カレンダーとの連携を扱いました
3文書とコミュニケーションのAI化社内文書のひな形社内で使う文章のひな形と基本の設定を整理して共有する、と決めました。ひな形づくりは、このあとの回でも続けます(提案書の型もここに)
4数字と判断のAI化月次レポートのひな形あとの回で、「数字を扱う箱」として作ります。計算は表計算に任せ、検算を関所として置きます。会長向けの型もここで
5今日自社専用のAIをつくるご自身で設計したエージェント1体/設計書今日、ご自身の手で作ります。囲い(ガードレール)を先に決め、箱を1つ設計して、ChatGPTのプロジェクトで動かします
6社員同席社内へのお披露目と12か月計画12か月の計画/社内説明日程は、社員の方のご予定と合わせて先に決めます。事前に30分、発表を一緒に準備します。発表資料は5枚まで

上級編(第7回〜第12回)つなぐ・任せる・測る・組織に載せる

回テーマ持ち帰るものいまの現在地に合わせた進め方
7手作業のつなぎ目をなくす自動化の設計メモまずChatGPTの「スケジュール」で組みます。それで足りない部分(カレンダーをきっかけにした処理や、表への書き込みなど)だけ、講師がGoogleの機能で組んで見せます。外部に頼める設計図も持ち帰ります
8社内の知識を検索できるようにする社内検索AI/足りない資料の一覧題材は会長への情報共有(Q2)を第一候補にします
9複数の工程をまとめて任せる仕事の任せ方の設計書設計ボードで箱を並べ、関所の位置を決めます。今日、時間があれば2つ目の箱まで進みます(提案書の点検を題材に)
10品質を測る・壊れたら気づく確認用の質問10問/毎月の点検手順10問のうち5問は講師が下書きし、残り5問を一緒に埋めます
11組織に載せる推進体制・費用の一覧・効果の測り方役割は「決める人」と「回す人」の2つに絞ります
12社員同席AIを前提に事業を組み直す3年後の構想AIの将来像のお話はここでじっくり扱います。社員の方には「空いた時間を何に使うか」をお伝えします

04いまの現在地

これまでのお話から見た、現時点の位置です。今日の内容のあとで、あらためて確かめます。

A
調べものの代わりに使ういまここ
短く質問して、答えを読む。会話は1〜2往復で終わる
B
文章の下書きに使ういまここ
メールや案内文を書かせる。毎回ゼロから頼んでいる
C
資料を読ませて考えさせる
ファイルを渡して、要約や分析をさせる
D
仕組みにする
会社専用のAIを作り、仕事の流れに組み込む
E
会社全体で使う12回後の目標
社員が使い、ルールと担当者があり、社長がいなくても回る

「いまここ」は目安です。プロジェクト機能を使い始めておられるので、Cに入りかけています。

すでにできていること

  • ChatGPTに質問して、答えを読む
  • Googleカレンダー・Slackで日々の仕事を回す
  • 自社のどこにAIが効きそうかを、ご自身の言葉で言える(議事録づくり、ノベルティ選定など)
  • AIに向く仕事の見分け方(回数が多い・型がある・やり直しがきく)を理解している
  • プロジェクト機能で、会話と資料をまとめる使い方を始めている
  • AIに権限を渡すときの危うさを、ご自身で指摘できる

これから身につけること

  • うまくいった頼み方を保存して使い回す
  • 決まった時間に、AIに自動で動いてもらう(第7回)
  • 資料や数字を読ませて考えさせる(第4回)
  • AIの答えを確かめる習慣(第4回・第10回)
  • 社員の方に渡せる形にする(第3回・第5回)

05第1回のご質問への回答

6つのご質問をいただきました。講座のどの回で扱うかも添えています。

Q1ChatGPTは、GmailやGoogleカレンダーとつながりますか?

Aつながります。しかも2026年8月から、こちらが話しかけなくても自動で動かせるようになりました。

ChatGPTにGmail・Googleカレンダーをつなぐと、「今週の予定を整理して」と頼んだときに代わりに読みに行ってくれます。さらに「スケジュール」という機能(画面では「スケジュール済み」と表示されます)で、決まった時間に、あるいはメールが届いたことをきっかけに(こちらは有料のPlusプラン以上)、自動で動かせるようになりました。

やりたいことできるか条件
メールや予定を読んで、まとめてもらうできる話しかけたときに動きます
毎朝決まった時間に、今日の予定と届いたメールをまとめて届けてもらうできるどのプランでも使えます。無料プランと低価格のGoプランは1日1回で、「朝」など大まかな時間の指定です。Plus以上は時刻まで指定でき、1時間おきにも動かせます。結果はスマホの通知かメールで届きます
特定の人からメールが届いたら、要約して知らせてもらうできるPlus以上のプラン。Gmailのほか、Slackの新着メッセージもきっかけにできます
返信メールを送るできる(確認つき)Plus以上のプラン・Web版。ChatGPTが下書きを作り、送るかどうかはご本人が決めます
カレンダーに予定を入れる確認と提案まで予定の確認と候補の提案はできます。登録まで任せられるかは、実際の画面で確かめます
カレンダーに予定が入ったら、何かさせるできないカレンダーは「きっかけ」には使えません。必要なら第7回で補います

どこまで使えるかは、ChatGPTのご契約プランと、会社のGoogleアカウントの設定(管理者がChatGPTとの接続を許可しているか)で変わります。講師が実際の画面で確認しながら進めます。

扱う回:第2回で連携を扱いました/第7回で、ChatGPTだけでは足りない部分をGoogleの機能で補う

Q2会長への報告や連絡は、どうするのがよいですか?

A「Webで定期的に更新して、自由に見ていただく」案で進めます。順番だけ整えます。

いきなり置き場所を作っても、見ていただけるものにはなりません。次の順で進めます。

順番やること扱う回
①会長が見たいものを1つ決める(数字か、進み具合か、人の話か)第3回
②それを毎回同じ形でまとめる「型」をAIで作る第3回・第4回
③型が固まったら、置き場所を作る第8回

扱う回:第3回・第4回で型を作る/第8回(社内の知識を検索できるようにする)の題材にします

Q3社員からの提案の質や、適材適所の問題に、AIは使えますか?

A使えます。ただし「判断」ではなく「下ごしらえ」に使います。

提案の質は、AIに評価させるより出す側の書き方を揃えるほうが上がりやすくなります。「費用・期間・担当・やめる基準の4つが書いてあるか」をAIに点検させるだけで、提案の書き方が揃い、比べやすくなります。

AIに任せてよいこと

  • 提案書に抜けている論点の指摘
  • バラバラな提案を同じ形式に揃える
  • 提案者に返す質問の候補を出す

人が決めること

  • 提案を採用するかどうか
  • 人の評価や配置
  • 向き不向きの判断

人の評価や配置は、間違えたときに取り返しがつきません。この講座では、ここはAIに決めさせない線を守ります。

扱う回:第3回で提案書の型を作る/第9回で点検を複数の工程に分けて任せる

Q4家電の操作など、「自分を楽にする」ことにも使えますか?

Aこの講座では、会社のお仕事を先に扱います。「楽にする」という考え方はそのまま使います。

家電の操作には別の道具が必要になり、この講座の「道具は増やさない」方針から外れます。一方で、「これが無くなったら楽になる」は、仕事の棚卸しで一番よく効く問いです。業務の棚卸しで、この問いを使います。

扱う回:業務の棚卸しで使う

Q5AIとの相性が良くない気がします。

A相性よりも、「渡し方」で大きく変わります。これが第2回の本題でした。

社員の方に仕事を頼むとき、いきなり「やっといて」とは言わないはずです。何のためか、誰に出すものか、どこまでやるか。AIも同じで、それを伝えないと当たり障りのない答えしか返ってきません。

伝えること中身抜けるとどうなるか
① 役割誰として答えるか一般論しか出ない
② 前提会社・相手・状況毎回説明し直すことになる
③ 依頼何をしてほしいか(1つに絞る)話が広がる
④ 条件文字数・口調・避けたい表現手直しが増える
⑤ 形箇条書き・表・メール本文などそのまま使えない

扱う回:第2回。一度作れば、次からはコピーして直すだけになります

Q6ChatGPT、Claude、Codexなど、どれを使えばよいですか?

AChatGPT一本で進めます。第1回でおっしゃった「今はどれでも大丈夫」のとおりです。

御社はGoogleのサービスをお使いなので、つなぐ先もGoogleで揃います。道具を増やすほど管理と費用が増え、続きにくくなります。「スケジュール」もChatGPTの中の機能なので、道具は増えません。増やすのは、第7回で「これが無いとできない」と分かったときの1つだけにします。

扱う回:全12回を通して

本資料の機能名・プラン名は2026年10月時点のものです。AIのサービスは短い期間で変わるため、講座の中でその都度、実際の画面で確認しながら進めます。