成果物サンプル(記入済み・PDF/9ページ)
説明より、現物のほうが早いと思います。金属加工業・従業員18名の会社が24時間で作ったものとして、業務棚卸しシート/自社プロンプト集/専用AI仕様書/12か月ロードマップ/効果測定シート/3年構想の6点を、埋まった状態で載せています。掲載している社名・数値はすべて架空です。
受講前と、修了時。
同じ会社の、12回のあいだの変化です。特別なIT人材を採用したわけでも、新しいツールを何本も増やしたわけでもありません。
受講前
- ChatGPTは毎日のように開いているが、会話は使い捨てで何も残っていない
- うまくいった指示文が、次の日にはもう見つからない
- 見積・議事録・請求書づくりに、社長自身が毎月30時間以上使っている
- 情報漏洩が心配で、社員に何をどこまで許すか決めていない
- 効果を聞かれても「たぶん速くなった」としか言えない
24時間
修了時
- 自社の業務に使える指示文が15本、決まった場所に蓄積されている
- 自社の資料を読んで答えるAIが動き、社員が実際に使っている
- 人が転記していた工程が自動で流れ、止まれば気づく仕組みがある
- AIの答えの品質を、毎月同じ10件で採点して数字で言える
- 推進役・費用・権限が紙になっていて、講師がいなくても回る
- 3年後にAIが何をしていて、人が何をしているかを自分の言葉で語れる
成果物ができあがるまでの12工程。
各回の終わりに、必ず形になったものが手元に残ります。前の回の成果物が次の回の材料になる積み上げ式です。基礎編だけで区切ることもできます。
現状把握と地図づくり
いまの使い方を画面共有で実演してもらい、講師は口を出さずに観察する。そのうえで業務を棚卸しし、AI化の候補を3つに絞る。
(AI化候補3業務が確定)
今のChatGPTの使い方を作り直す
指示の型(役割・前提・依頼・制約・出力形式)で書き直し、カスタム指示とプロジェクトで「毎回説明し直す」をやめる。
カスタム指示/プロジェクト1つ
文書とコミュニケーションのAI化
会議の録音から議事録とタスク表まで一気通貫。自社の文体を覚えさせ、社員がそのまま使えるテンプレートに仕上げる。
社内文書テンプレ3種
数字と判断のAI化
自社の売上データを読ませて示唆を引き出す。計算はAIに任せず必ず検算する手順まで身につける。
月次レポート雛形
自社専用AIをつくる
社内資料を読み込ませ、「資料にないことは答えない」設定まで含めて構築する。実データで動くところまでやりきる。
社内AI利用ルール(A4一枚)
社内へのお披露目と12か月計画
社員に同席してもらい、社長自身の言葉で説明する。出てきた不安や反対意見を、そのまま次の設計の材料にする。
社内説明の完了
手作業のつなぎ目をなくす
人が貼り付けていた工程を自動でつなぐ。いま使っている基盤の中で組み、ツールは増やさない。
(通知と手動代替手順つき)
社内の知識を検索できるようにする
社内資料を読んで出典つきで答えるAIをつくる。10問投げて精度を測り、答えられなかった質問を記録する。
不足資料リスト
複数の工程をまとめて任せる
3工程以上の仕事を渡す設計へ。どこまで任せ、どこで人が止めるかを工程図に落とし、わざと壊して確かめる。
(工程図+確認ポイント)
品質を測る・壊れたら気づく
「なんとなく良くなった」を終わらせる回。正解セット10件をつくり、毎月同じ問題で採点する手順を決める。
月次チェック手順書
組織に載せる
推進役・権限・費用・効果測定を紙にする。講師がいなくなっても回る状態をつくる、実質の仕上げの回。
効果測定シート
AIを前提に事業を組み直す
道具の話を終え、事業の話に戻る。浮いた時間と変わった原価構造を、提供価値と人員計画に接続する。
改訂版12か月ロードマップ
持ち帰るもの ① 自社プロンプト集
すでに書けている指示を、二度と書き直さなくてよい形にして残します。いつ・誰が使い、何を確認するかまで添えてあるので、社員にそのまま配れます。
収録例:No.07 値上げのお願い文をつくる
値上げのお願い文をつくる
プロンプト集の目次(例)
持ち帰るもの ② 実働するAIツール
第5回で、自社の資料を読み込ませたAIアシスタントを1つ構築します(ChatGPTのプロジェクト機能を使うので、無料プランでも作れます。社員に配れる形にする場合は法人プランが必要です)。「作って終わり」にしないため、演習中に自社の本物のデータで動かすところまでやりきります。担当者が替わっても回るよう、仕様書の形で残します。
構築例:見積根拠アシスタント
- ① 名前
- 見積根拠アシスタント
- ② 誰に使わせるか
- 社長・営業担当2名(第6回時点で事務1名にも展開済み)。実名で書きます。「全社員」は不可
- ③ できること
- 過去の見積実績をもとに、新規案件の概算金額と、その根拠になった類似案件を提示する
- ④ やらせないこと
- 金額を確定しない(幅で示すまで) / 客先に直接出す文面は書かない / 資料に記載がない場合は「記載がありません」と答え、推測しない
- ⑤ 載せる資料
- 過去3年分の見積書(142件・顧客名は記号化)/材料単価表(2026年4月版)/標準工数表。版と範囲まで書きます
- ⑥ 出力形式
- ①概算金額(幅で表示) ②内訳(材料費・加工費・その他) ③根拠になった過去案件3件と、その相違点
- ⑦ 人が確認する箇所
- 材料単価が最新版か / 挙げてきた類似案件の品番が実在するか / 金額の幅が広すぎないか
| 業種の例 | つくるものの例 | 対象業務の時間 |
|---|---|---|
| 製造・加工 | 過去実績から見積根拠を作る支援ツール | 1件 60分 → 20分 |
| 小売・飲食 | 仕入・売上データから週次サマリーを作るツール | 週 3時間 → 30分 |
| 建設・工事 | 現場報告メモから日報と請求資料を作るツール | 1日 40分 → 10分 |
| 士業・サービス | 問い合わせへの一次回答案を作るツール | 1件 20分 → 5分 |
| 共通 | 会議の録音から議事録とタスク表を作るツール | 1回 90分 → 15分 |
持ち帰るもの ③〜⑥ 上級編でつくる4点
基礎編で「動くもの」が1つできたあと、上級編ではそれを仕組みに変えます。ここが、単発のセミナーと決定的に違うところです。
つながった自動化フロー
人が転記していた工程が自動で流れる状態を1本つくります。判断が入る工程・金額が確定する工程・社外に出る工程は、あえて人が止める設計にします。止まったときに気づく通知と、手動に戻す手順つき。
社内ナレッジ検索AIと、不足資料リスト
社内資料を読んで出典つきで答えるAI。同時に「答えられなかった質問」が一覧になります。これは資料が存在しないか、社長の頭の中にしかない知識であり、そのまま事業承継の課題リストになります。
正解セット10件と月次チェック手順
自社のAIの答えを毎月同じ10件で採点します。所要20分。モデルが更新されて出力の傾向が変わっても、その月のうちに気づけます。品質を数字で社内に説明できるようになります。
推進体制図・権限/費用管理表・効果測定シート
誰が決め、誰が回し、誰が作り、誰が守るか。契約の名義と月額、退職時の手順。そして時間・品質・範囲・金額の4行で測る仕組み。講師がいなくなっても回る状態を紙にします。
持ち帰るもの ⑦ 12か月ロードマップと3年構想
第6回でロードマップを作り、社員の前で説明します。第12回では、上級編で得た手応えを踏まえて書き直し、3年構想に接続します。経営計画の付属資料として、そのまま金融機関や補助金申請にも使える粒度にします。
記入例:第6回時点の12か月ロードマップ
見積根拠アシスタントを定着させる
月額 約3,000円 / 月10h削減
議事録と日報を2つ目の対象にする
追加 約3,000円 / 月15h削減
受注メールから台帳への転記をつなぐ
月8h削減 / 転記漏れの解消
品質チェックを月次業務に組み込む
月20分 / 次年度予算に計上
投資対効果の考え方。
第6回と第11回で、削減できた時間を経営数値に換算します。下記は講座で使う試算の型で、数値は説明用の一例です。受講者は自社の人件費単価と実測時間を入れて計算します。
受講前後に、現在地を測ります。
申込時と修了時に、同じ「AIスキル診断シート」に回答していただきます。20問・80点満点で、AIの利用状況とスキル・社内体制の2軸から現在地を5段階で判定します。加えて初回の120分では、実際の操作を画面共有で見せていただき、自己申告とのずれも確認します。
| 点数帯 | レベル | この段階の課題 |
|---|---|---|
| 0 〜 15 | Lv.1 検索代わり | 指示の型と、文脈の与え方から |
| 16 〜 31 | Lv.2 お試し | 使いどころを決めて習慣にする |
| 32 〜 47 | Lv.3 個人活用 | 社内に横展開する型をつくる |
| 48 〜 63 | Lv.4 業務組込 | ルール整備と投資判断 |
| 64 〜 80 | Lv.5 組織展開 | 事業モデル側への応用 |