⚠ 先に、ガイドブックによく残っている「もう無い店」
銀座若松(あんみつ発祥・1894年創業)は2023年12月30日に閉店しました。入居していた銀座コアが建て替えになったためで、移転・再開の情報は2026年8月現在ありません。
浅草のアンヂェラス(1946年創業)も2019年3月17日に閉店済みです。
どちらもネット上には記事が大量に残っているので、行く前に必ず現況を確認してください。
1この地図の考え方
建物が残る場所には、菓子屋も残る戦災を免れた神田須田町、建て替えが進まなかった谷中や麻布十番。建築と菓子舗の生存条件はほぼ同じです
だから「ついで」で回れる迎賓館(国宝)とたい焼きの名店が同じ四ツ谷、ライトの明日館と三大豆大福が同じ護国寺・目白 ── そういう組み合わせだけを選びました
甘い物は早じまいが多い豆大福は午前中に完売、たい焼きは売り切れ次第終了。建物より先に甘い物の時間を決めるのが正解です
2地図
3エリア別ガイド
1丸の内・日本橋近代建築の最高密度 × 江戸の菓子舗
日本でいちばん濃い近代建築エリアです。東京駅を中心に、皇居側(西)が丸の内のオフィス建築群、日本橋側(東北)が金融街の重要文化財4件という二極構造。両ブロックの間は徒歩10分ほどで、全部で2.5kmくらいです。
建物
東京駅 丸の内駅舎重要文化財
1914年・辰野金吾。2012年に戦災で失われた3階部分を復原し、免震工法を入れています(重文指定は2003年)。
南北ドームの天井の十二支は8支しかありません。子・卯・午・酉が欠けていて、これは方角を司る干支として意図的に外されたとされます。両翼2.1mの大鷲のレリーフも8羽。見学無料
明治生命館重要文化財
1934年・岡田信一郎。昭和期の建造物として初の重要文化財(1997年)です。2階の会議室はGHQ対日理事会の会場で、マッカーサーも訪れた部屋。
入館無料・9:30〜19:00・月曜休。2025年11月のリニューアルで、以前の「土日のみ公開」からほぼ通年公開になりました(古い情報に注意)
三菱一号館
1894年ジョサイア・コンドル → 2009年復元。ここは文化財に指定されていません。1968年に一度解体され、今の建物は2009年竣工の新築だからです。「復元されたら文化財ではない」という制度の線引きが分かる例。
2023年4月から長期休館していましたが2024年11月23日に再開館。10:00〜18:00(金・第2水は20:00)、月曜休。中庭は無料開放
日本銀行 本店本館重要文化財
1896年・辰野金吾(重文1974年)。ベルギー国立銀行とイングランド銀行を参考にした設計です。
「上空から見ると円の字に見える」という有名な話は、日銀公式サイトに記述がありません。設計当時の通貨表記は旧字の「圓」だったため、偶然とする説が有力です
日本橋・三井本館・日本橋三越本店すべて重要文化財
日本橋は1911年、装飾は妻木頼黄(重文1999年)。三井本館は1929年(重文1998年)、日本橋三越本店は1935年(重文2016年)。三越の中央ホールには天女像とパイプオルガン、階段の大理石にはアンモナイトの化石が埋まっています。屋上には三囲神社も。
日本橋の上空にはまだ首都高の高架があります。地下化事業は進行中ですが、地下ルート完成は2035年度、高架撤去完了は2040年度の予定。青空が戻るのはまだ先です
甘い物
榮太樓總本鋪 日本橋本店
1818年創業、1857年に日本橋の現在地へ。名代金鍔は、幕末に初代が日本橋魚河岸の屋台で売って評判になったもので、今もごま油を引いた銅板で焼いています。
中央区日本橋1-2-5/日本橋駅 徒歩2分/10:00〜18:00・日祝休
「梅ぼ志飴」は梅干し味ではありません。棒状の紅い飴を鋏で切って指でつまんだ三角形が皺の寄った梅干しに似ていたので、江戸っ子が洒落で名付けただけ。中身は普通に甘い飴です
千疋屋総本店 日本橋本店 フルーツパーラー
1834年創業。埼玉・千疋村出身の大島弁蔵が日本橋に「水くわし安うり処」の露店を出したのが始まりで、1868年にフルーツパーラーを開設しました。
日本橋室町2-1-2 日本橋三井タワー2F/三越前駅 地下直結/パーラー 11:00〜21:00/千疋屋スペシャルパフェ 3,410円
2神田・御茶ノ水戦災を免れた木造 × 揚げまんじゅう
神田須田町の交差点北西の一角に、木造の飲食店が4軒かたまって残っています。東京大空襲で焼夷弾の直撃を受けず、北の神田川と煉瓦造の高架、南の靖国通りが防火帯として働いたためと考えられています。ただし同じ条件の岩本町周辺は焼けているので、偶然の要素も強いとされます。
よくある誤りを1つ。この一角を「関東大震災も戦災も免れた」と紹介する記事がありますが、これらは全部、1923年の関東大震災の「後」に建てられた震災復興建築です(いせ源1932年、神田まつや1926-27年、ぼたん1929年、竹むら1930年)。正しくは「戦災を免れた」だけ。
建物
竹むら/いせ源/神田まつや/ぼたん東京都選定歴史的建造物
4軒とも2001年3月9日に選定。竹むらは入母屋造り・木造3階建てで、屋根と庇で外観が4層に見えます。2階欄干には職人彫りの竹と梅の模様。
かんだやぶそばは、現在は選定されていません。旧店舗は選ばれていましたが、2013年2月の火災で焼失し、同年8月に「滅失のため」選定解除されました。今の建物は2014年再建の鉄骨造です。4軒まとめて「都選定」と書くのは誤りで、4軒目は神田まつやが正解
ニコライ堂(東京復活大聖堂)重要文化財
1891年。原設計はロシア人建築家シチュールポフ、実施設計はジョサイア・コンドル(重文1962年)。関東大震災で鐘楼とドームが倒壊し、1929年に岡田信一郎の設計で修復されました ── 丸の内の明治生命館と同じ設計者です。この修復でドームは創建時より小さくなっています。
拝観献金300円/拝観時間は季節変動(2026年8月は13:00〜16:00)/拝観休止日が多いので公式カレンダーで要確認
甘い物
竹むら
創業も建築も1930年。名物は揚げまんじゅう。建物そのものが東京都選定歴史的建造物なので、「建物を見ながら甘い物を食べる」がそのまま成立する数少ない店です。
千代田区神田須田町1-19/淡路町駅 徒歩3分/火〜土 11:00〜20:00・日月祝休/揚げまんじゅう2個 約500円、白玉クリームあんみつ 910円(あわぜんざいは夏季休止)
近江屋洋菓子店 神田店
喫茶併設でフリードリンク制という独特の営業。神田淡路町2-4/月〜土 10:00〜19:00、日祝 10:00〜17:30。
3上野・谷中世界遺産 × どら焼きとあんみつ
建物
国立西洋美術館 本館世界遺産重要文化財
1959年・ル・コルビュジエ(重文2007年)。2016年7月に世界遺産登録されましたが、これは単独登録ではなく「ル・コルビュジエの建築作品」という7か国17資産にまたがるシリアル登録の一つ。日本国内の資産はこの本館だけです。
コルビュジエ本人は敷地を見ただけで、実施設計は日本人の弟子3人(前川國男・坂倉準三・吉阪隆正)。「無限成長美術館」の構想に基づく渦巻き状の動線が実現しています
9:30〜17:30(金土20:00)/月休/コレクション展 一般500円、18歳未満・65歳以上は無料
東京国立博物館 本館・表慶館ともに重要文化財
同じ敷地に明治のネオ・バロック(表慶館・1908年・片山東熊)と昭和の帝冠様式(本館・1937年・渡辺仁)が並ぶという、日本近代建築の様式変遷が一目で分かる場所です。表慶館は日本初の本格的な美術館建築。
表慶館は特別展・イベント開催時を除いて休館です。2026年8月時点で公開展示はありません。外観だけ見る形になります
旧岩崎邸庭園重要文化財
1896年・ジョサイア・コンドル。庭内の撞球室(ビリヤード場)はスイスの山小屋風の木造建築で、洋館とは地下通路でつながっています。コンドルは河鍋暁斎に師事した日本画の弟子でもありました。
9:00〜17:00/一般400円/2026年4月下旬まで園地改修工事中、8/17からオンライン日付指定入園券導入
甘い物
うさぎや
1913年創業。東京三大どら焼きのひとつ(あとは浅草・亀十と東十条・草月。ただし「三大」は通説で公式認定ではありません)。
台東区上野1-10-10/上野広小路駅 徒歩3分/9:00〜18:00(販売17:30まで)・水曜休/どら焼き1個240円・限定数終了で早じまいあり
あんみつ みはし 上野本店
1948年創業。銀座若松が閉店した今、都心であんみつを食べるならここが第一候補です。
台東区上野4-9-7/上野駅すぐ/月〜金 10:30〜21:00、土日 10:30〜19:30/元旦のみ休/あんみつ 600〜700円台
廚 くろぎ(PARCO_ya上野 1F)
かき氷と蕨もち。10:00〜21:00・年中無休で入りやすい。
かつて東大本郷キャンパス内(隈研吾設計の建物)にあった「廚菓子くろぎ」は2020年に湯島へ移転し、その湯島店も閉店した可能性が高い状況です(食べログは閉店表示、公式の姉妹店一覧にも掲載なし)。上野PARCO_ya店か、芝公園の「くろぎ甘味研究所」が確実です
喫茶 古城/珈琲 王城(純喫茶)
古城(1963年・東上野3-39-10 B1F)は地下にシャンデリアの洋館風空間。王城(1975年・上野6-8-15)は紫色の「王城クリームソーダ」が名物で8:00〜19:00・無休。
ひみつ堂(谷中)
日光の天然氷を手動のかき氷器で削る店。日暮里駅 徒歩4分。7〜9月は20:00まで営業しますが、ピーク時は数時間待ちです。
4浅草・向島江戸唯一の門 × 芋ようかん
建物
浅草寺 二天門重要文化財
1649年頃の建立で、浅草寺の境内で唯一の江戸期建造物(重文1946年)。本堂は1958年の鉄筋コンクリート再建です。
旧本堂は1907年に国宝に指定されていましたが、1945年3月10日の東京大空襲で焼失しました。二天門はもともと「随身門」で、1884年の神仏分離で随身像が浅草神社へ移り、鶴岡八幡宮から二天像が奉納されて名前が変わっています
神谷バー登録有形文化財
1880年創業の日本初のバー。本館は1921年築で、2011年に国の登録有形文化財に登録されました。名物は「電気ブラン」。甘い物ではありませんが、建物ごと味わうという意味では外せません。
甘い物
舟和 本店
1902年創業。芋ようかんは、当時練羊羹が高価で庶民の口に入らなかったため、浅草の芋問屋だった創業者がさつま芋で代用品として考案したものです。原材料はさつま芋・砂糖・食塩だけで、着色料も保存料も香料も入っていません。
台東区浅草1-22-10/都営浅草駅A4出口/1F 10:00〜19:00、2-3F喫茶室 10:30〜19:00・無休/芋ようかん5本972円
「みつ豆ホール」の発祥もここです。1903年、子供のおやつだったみつ豆に色鮮やかなフルーツを盛って出したのが始まり。本店2-3階では今も「元祖みつ豆」が食べられます
亀十
東京三大どら焼きのひとつ。台東区雷門2-18-11/10:00〜19:00・不定休/360〜400円。大正末期創業。
長命寺桜もち 山本や(向島)
1717年(享保2年)創業。長命寺の門前に住み寺の御用を務めた山本新六が創始したとされ、農林水産省が「東京都の郷土料理」として桜もちを収載しています。
墨田区向島5-1-14/8:30〜18:00・月火休/一年中桜もちが買えます
5銀座・築地伊東忠太の本堂 × あんぱん発祥
建物
築地本願寺重要文化財
1934年・伊東忠太(重文2014年)。伊東はアジア各地を実地調査した建築史家で、古代インドの仏教建築を意匠の主体にしつつ、日本の寺院の空間構成と当時最新の鉄筋コンクリート技術を組み合わせました。
館内の階段や柱に動物・怪獣の彫刻が散りばめられています(伊東は妖怪好きで知られる)。堂内にパイプオルガンがあるのも珍しい。参拝無料・本堂6:00〜16:00
歌舞伎座
現在の建物は第五期・2013年開場(隈研吾+三菱地所設計)で、文化財指定はありません。
面白いのは前の建物の話です。第三期歌舞伎座(1925年・岡田信一郎設計)は2002年に国の登録有形文化財に登録されましたが、建て替えのため2010年に登録が抹消されました。文化財の登録が「解除」される稀なケースです
5階の歌舞伎座ギャラリーと屋上庭園は入場無料。屋上から大屋根を見下ろすと、瓦の中に1枚だけ逆さの鳳凰が見つけられます
甘い物
銀座木村家
1869年創業、1874年に酒種あんぱんを発売。1873年の銀座煉瓦街完成時からこの場所にあります。
中央区銀座4-5-7/銀座駅A9出口すぐ/10:00〜20:00・大晦日と元旦のみ休/あんぱん9種 180円〜
4月4日は「あんぱんの日」です。1875年4月4日、明治天皇が向島の水戸藩下屋敷で花見をした際にあんぱんが献上されたことに由来します。桜の塩漬けは奈良・吉野山の八重桜をわざわざ取り寄せたもので、季節感を出すため「へそ」に埋め込みました
資生堂パーラー 銀座本店 サロン・ド・カフェ
起点は1902年、資生堂薬局内に日本初のソーダファウンテンを開いたこと。当時珍しかったアイスクリームとソーダ水を売り、ソーダ水1杯に化粧水「オイデルミン」1本を景品につけたら新橋の芸者に人気が出て銀座名物になりました。
中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル3F/火〜土 11:00〜21:00、日祝 11:00〜20:00/月曜休/アイスクリーム1,000円、ストロベリーパフェ2,400円
6四谷・赤坂国宝の迎賓館 × たい焼き御三家
このエリアの組み合わせが個人的にいちばん好きです。国宝の迎賓館を見たあと、歩いてたい焼き御三家の一軒に行ける。落差がすごい。
建物
迎賓館赤坂離宮国宝
1909年・片山東熊(旧東宮御所)。明治以降の文化財として初の国宝で、明治期の建築では唯一の国宝です(2009年指定)。国宝の範囲は本館だけでなく、正門から本館へ向かう左右の旧衛士詰所も対象。
10:00〜17:00/原則水曜休+接遇による臨時休館あり(直前に要確認)/本館・庭園は個人(19名以下)なら予約不要・当日受付可/本館+庭園1,500円、庭園のみ300円
和風別館を含むコースは事前予約必須(2,000円)
国会議事堂
1920年着工、17年かけて1936年完成。中央塔の高さ65.45m。建築材料はほぼすべて国産で統一されました(広島県倉橋島、山口県黒髪島などの花崗石)。
参観無料。参議院は平日毎正時9:00〜16:00開始・約60分・9名以下は予約不要。本会議開催時は中止
甘い物
たいやき わかば
1953年創業、たい焼き御三家の一軒。一丁焼き(天然物)です。
新宿区若葉1-10/JR四ツ谷駅 徒歩5分/9:30〜18:30ごろ・日曜休/190円/売り切れ次第終了/※営業時間は資料により差があるため要確認
7麻布・白金台アール・デコ × 豆大福とたい焼き
建物
東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)重要文化財
1933年、宮内省内匠寮の設計、内装デザインはフランスのアンリ・ラパン(重文2015年)。朝香宮夫妻がパリ滞在中に1925年のアール・デコ博覧会に感銘を受けて建てた邸宅で、日本に現存する本格的アール・デコ建築の代表例です。
正面玄関にルネ・ラリックのガラスレリーフ扉。建物そのものが展示品で、年に1度「建物公開展」も開催されます
10:00〜18:00/月曜休/展覧会により料金変動・庭園のみは200円
甘い物
浪花家総本店(麻布十番)
1909年創業、たい焼き御三家の筆頭。一丁焼き。
港区麻布十番1-8-14/11:00〜19:00・火曜+第3水曜休/持ち帰り180円・店内200円/2Fにカフェあり
「およげ!たいやきくん」のモデルとよく言われますが、正確にはアニメに登場する「たいやきおじさん」のモデルが3代目・神戸守一。歌詞のモデルは別で、作詞の高田ひろおは「練馬駅近くで見かけたたい焼きから着想した」と証言しています
松島屋(高輪)
1918年創業、東京三大豆大福の一軒。昭和天皇が皇太子時代に豆大福を好み、侍従が皇居から買いに来たと伝わります。
港区高輪1-5-25/泉岳寺駅・白金高輪駅 徒歩5分/9:30〜15:00・売り切れ次第終了/日曜+月2回程度の月曜休/1日約1,000個が午前中に完売することも。電話予約推奨
8目白・護国寺ライトの明日館 × 三大豆大福
建物
自由学園明日館重要文化財
中央棟・西教室棟は1922年、フランク・ロイド・ライト設計(東教室棟と講堂は弟子の遠藤新。重文1997年・4棟)。
ここは「建物を見ながら甘い物」がいちばんきれいに成立する場所です。ライトが設計した部屋でコーヒーとお菓子を味わいながら見学できます(喫茶付見学1,000円/建物見学のみ500円)。毎月第3金曜は夜間見学18:00〜21:00(お酒付1,200円)。予約不要
結婚式場やコンサート会場としても現役で使われている、動態保存のモデルケースです
10:00〜16:00(最終入館15:30)/月曜休/中学生以下無料
甘い物
群林堂(護国寺)
1916年創業、東京三大豆大福の筆頭とされます。予約不可・通販なし・当日製造当日販売という潔さ。
文京区音羽2-1-2/護国寺駅5番出口 徒歩1分/9:30〜17:00・日月休/開店15分前で10人ほどの行列、15時頃に完売することも
志むら(目白)
1939年創業の和菓子店。夏はかき氷が行列必至(約1,750円)。JR目白駅 徒歩1分/喫茶9:30〜17:30/日曜・月曜不定休。
9九段下・神保町靖国神社と江戸城の門 × 純喫茶
地下鉄1駅ぶんの範囲に、江戸城の現存する門・昭和初期の帝冠様式・日本最古級の博物館・世界最大級の古書店街・戦後すぐの純喫茶が全部入っています。東京でいちばん「歩くだけで時代が変わる」一帯です。ここだけで半日が成立するので、あとの節に時間割を作りました。
建物
靖国神社
1869年、東京招魂社として創建。1879年に靖国神社と改称しました。参道は約400mあり、都心にこれだけまっすぐな空間が残っているのはここくらいです。
第一鳥居(大鳥居)── 柱の高さ25m。1921年に建てられた当時は「日本一の大鳥居」でした。腐食のため1943年に撤去され、今のものは1974年の再建です。
第二鳥居── 1887年、大阪砲兵工廠の鋳造。青銅製としては日本一とされます。
神門── 1934年。扉の菊の紋章は直径1.5m。
大村益次郎銅像(1893年・大熊氏廣作・高さ約12m)は日本最初の「西洋式」銅像です。「日本初の銅像」と書かれることがありますが誤りで、兼六園の日本武尊像(1880年)のほうが古いとされます。
開門6:00/閉門18:00(3〜10月)・17:00(11〜2月)/参拝無料/九段下駅1番出口 徒歩5分
東京の桜の標本木
毎年ニュースで「東京の桜が開花しました」と言うとき、職員が花を数えているあの木が、この境内にあります。能楽堂の脇のソメイヨシノで、気象庁が1966年から標本木として使っています。
開花=5〜6輪咲いた日/満開=つぼみの約80%が咲いた日。囲われているわけではなく案内板が立っているだけなので、知らないと普通に通り過ぎます。
遊就館
1882年開館、日本最古級の軍事博物館です。玄関ホールには零式艦上戦闘機五二型とC56形蒸気機関車31号機(泰緬鉄道で実際に使われた機関車)が置かれていて、ここまでは無料で見られます。
最終入館16:00。閉館は16:30ですが入館の締切は16:00です。展示だけで1〜1.5時間かかるので、昼スタートなら真っ先に時間を確保してください。
9:00〜16:30(最終入館16:00)/大人1,000円/原則年中無休(2026年の臨時休館は6月と12月のみ)
田安門重要文化財
寛永13年(1636年)。江戸城の総構が完成した当時にさかのぼる、現存する唯一の建物です。高麗門と櫓門を直角に組む枡形が、そっくりそのまま残っています。1961年重文指定。
日本武道館の入口を兼ねているので通り抜け自由・無料。九段下の交差点から坂を上って入るより、北の丸公園側から振り返るほうがきれいに見えます
清水門重要文化財
万治元年(1658年)の再建。こちらも枡形が完存しています。門の内側の石段が江戸期の急勾配のままで、田安門より「城」の感じが強いです。竹橋・東京国立近代美術館に抜けるならこちら。
日本武道館
1964年、山田守設計。東京オリンピックの柔道会場として建てられました。八角形の平面、反った大屋根、てっぺんの擬宝珠。
「法隆寺の夢殿がモデル」は要注意。八角形が似ていることからそう説明されますが、設計者本人がそう述べた記録は確認できていません。あとから広まった説明である可能性があります。
イベント開催時以外は館内に入れません。外観と田安門をセットで見るのが正解/九段下駅2番出口 徒歩5分
千鳥ヶ淵緑道
江戸城の内堀沿い約700m、桜約230本。桜の季節でなくても、堀・石垣・土手の緑が三点そろって見える場所は都心にここくらいしかありません。
ボート場 10:00〜17:00/月曜休/30分500円(桜の時期は延長営業+大行列)
九段会館テラス登録有形文化財
1934年、旧・軍人会館。鉄筋コンクリートの躯体に瓦屋根を載せた帝冠様式の代表作です。二・二六事件では戒厳司令部が置かれました。2011年の震災で天井が崩落して営業を終え、2022年10月に再生。登録有形文化財は2019年9月10日。
「曳家で建物を動かした」という説明を見かけますが、違います。正しくは免震レトロフィット ── 建物を残したまま足元に免震装置68基を入れる工法です。
昼食に使えます。VMG CAFE(5F)11:30〜20:00・L.O.19:00/九段食堂(B1)は平日11:00〜14:00のみ。屋上庭園はオフィスワーカー専用で一般は入れません。
昭和館
菊竹清訓設計。戦中・戦後の国民生活の資料を集めた国立の施設で、建物そのものが見どころです。遊就館とは扱う切り口がまったく違います。
10:00〜17:30(入館17:00まで)/400円/月曜休/九段下駅4番出口 徒歩1分
東京国立近代美術館(MOMAT)
皇居のお堀端。所蔵作品展だけでも1時間は要ります。4階の休憩室からお堀と丸の内のビル群が一望できて、ここは無料エリアです。
遊就館とは、普通は両立できません。遊就館の最終入館16:00、MOMATの最終入館16:30。昼スタートで両方を1時間以上ずつ見るのは無理です。例外は金曜と土曜 ── MOMATが20:00まで開くので、遊就館のあとに回せます(詳しくは次の節)。
10:00〜17:00(金・土は20:00まで)/月曜休/所蔵展500円・18歳未満と65歳以上は無料/九段下駅4番出口 徒歩15分
神保町の古書店街
約130店が集まる世界最大級の古書店街。建物としては地味ですが、街の形そのものに理由があるという点で、この地図に入れる価値があります。
店が靖国通りの南側に偏っていて、揃って北を向いているのは偶然ではありません。南向きにすると直射日光が店先に差して本が焼けるから。本を守るために街の向きが決まったという珍しい例です。
日曜休の店が多いですが店によります(一誠堂=日祝休/矢口書店=日曜も営業/田村書店=金土日のみ営業)。閉店は18:00〜18:30が中心
甘い物
このエリアは和菓子より純喫茶です。戦後すぐに開いた店が、内装ごと現役で残っています。
さぼうる(1955年)
神保町の顔。赤い看板、丸太を組んだ外観、地下へ降りる薄暗い店内。店名はスペイン語の sabor(=味)から来ています。
11:00〜19:00/日曜休/隣の「さぼうる2」はナポリタンが名物で別の店舗扱い
ラドリオ(1949年)
神保町でいちばん古い部類の喫茶店。日本のウインナーコーヒー発祥の店とされます(「とされる」止まりで、確定した記録は見つかりません)。
月・水・木・金 11:30〜22:30/土日祝 12:00〜19:00/火曜休/夜まで開いているので、この日の締めに向きます
神田伯剌西爾(かんだブラジル・1972年)
深煎りのネルドリップ。ケーキを食べる店というよりコーヒーそのものを飲む店です。
月〜土 11:00〜21:00/現金のみ
竹むら(神田須田町・1930年)
神保町から徒歩12分で、エリア2の揚げまんじゅうにそのままつながります。建物が東京都選定歴史的建造物なので、この日の締めとしては理想的です。
火〜土 11:00〜20:00(L.O.19:40)/日・月・祝休/揚げまんじゅう2個 約500円
番外 ── 少し離れているけれど
- 旧古河庭園(駒込)── 1917年・ジョサイア・コンドルの洋館と洋風庭園、日本庭園は七代目小川治兵衛。国指定名勝(2006年)。コンドルの現存作品3件(旧岩崎邸・旧古河邸・ニコライ堂)のうち2件が都立庭園になっています。庭園150円+洋館は別途500円(ガイドツアー800円)
- 船橋屋(亀戸天神前)── 1805年創業のくず餅。テイクアウト9:00〜18:00、イートイン11:00〜17:00
- 瑞穂(原宿)── 東京三大豆大福の一軒。9:00〜12:00という短さで、休日は午前中に完売。1個249円/日月休
4昼から巡る半日プラン ── 靖国神社から神保町へ
エリア9だけで半日が組めます。12:00に九段下駅を出て、そのあと一度も電車に乗りません。九段下 → 靖国神社 → 北の丸 → 千鳥ヶ淵 → 神保町 → 神田須田町が、全部つながった一本道だからです。
歩く距離 約5km移動はすべて徒歩。電車代0円で、坂は九段坂のひとつだけです
入場料 1,000〜1,500円遊就館1,000円/MOMAT所蔵展500円/昭和館400円。靖国神社の参拝と江戸城の門は無料
ベストは金曜か土曜この2日だけMOMATが20:00まで開き、遊就館と両立できます。詳しくは下の表
出かける前に、事実として
靖国神社は国内外で議論が続いている場所です。立場を決めてから行く必要はありませんが、次の3つは事実として知っておくと、参道と展示の見え方が変わります。
- 現在約246万6千柱が祀られています(靖国神社公表)。戊辰戦争以降の戦没者が対象で、幕府側や西南戦争の西郷軍は含まれません
- 1978年10月17日にいわゆるA級戦犯14名が合祀され、1979年4月の報道ではじめて公になりました
- 昭和天皇の親拝は1975年11月21日が最後で、以後は行われていません
8月15日は外してください。終戦の日は参拝に2時間待ちの列ができる年があり、周辺に交通規制も入ります。街宣車と警察車両で、参道の静けさは望めません。この日に東京にいるなら別のエリアに回すのが賢明です。
先に決めること ── 遊就館か、近代美術館か
この2つは、昼スタートでは普通どちらか一方しか入れません。遊就館の最終入館16:00、MOMATの最終入館16:30。どちらも1〜1.5時間かかるので、12:00スタートで靖国神社をきちんと歩くと物理的に間に合いません。金曜と土曜だけが例外で、MOMATが20:00まで(最終入館19:30)開くため、遊就館のあとに回せます。
| 曜日 | おすすめ度 | その日の事情 |
| 金 | ◎ 全部入る | MOMATが20:00まで。遊就館→MOMAT→ラドリオ(22:30まで)が一日でつながる唯一の曜日 |
| 土 | ◎ ほぼ全部 | MOMATは20:00まで。ただし九段食堂は平日のみで昼はVMG CAFE、ラドリオは19:00まで。夜の喫茶は神田伯剌西爾(21:00)へ |
| 水・木 | ◯ 二択になる | 店は全部開いています。遊就館かMOMATかを先に決めるだけ |
| 火 | ◯ 喫茶に注意 | ラドリオが定休。締めはさぼうる(19:00まで)か神田伯剌西爾 |
| 日 | △ 神保町が弱い | さぼうる休・竹むら休・古書店も休みが多い(矢口書店は営業)。靖国と北の丸だけなら問題なし |
| 月 | ✕ 休みだらけ | 昭和館・MOMAT・千鳥ヶ淵ボート場・竹むらが休み。靖国神社と遊就館と古書店に絞るなら成立します |
A案 ── 遊就館ルート(標準)
水・木・金・土向け。靖国神社を一番濃く見る組み立てです。
12:00
九段下駅 → 九段会館テラスで昼食
2番出口を上がった正面が、もう1934年の帝冠様式です。鉄筋コンクリートに瓦屋根という組み合わせを、まず外から眺めてから中へ。二・二六事件の戒厳司令部が置かれた建物で昼を食べる、というのがこの日の入り方です。
5F VMG CAFE 11:30〜/平日ならB1の九段食堂(11:00〜14:00)が手軽。屋上庭園は一般開放されていません
13:00
靖国神社 第一鳥居
九段坂を上がると、柱の高さ25mの鳥居。ここから拝殿まで参道が約400m、まっすぐ続きます。都心でこれだけ長い直線は貴重なので、急がずに歩いてください。
徒歩5分(九段会館テラス → 第一鳥居)
13:10
参道 → 大村益次郎像 → 第二鳥居 → 神門 → 拝殿
参道の中ほどに日本最初の西洋式銅像(1893年)。その先が青銅製で日本一とされる第二鳥居(1887年・大阪砲兵工廠の鋳造)、続いて1934年の神門。扉の菊の紋章は直径1.5mあります。
所要 約35分
13:50
桜の標本木(能楽堂の脇)
気象庁が1966年から「東京の桜」の基準にしているソメイヨシノ。案内板が立っているだけで、囲いも行列もありません。開花=5〜6輪、満開=つぼみの約80%という判定を、毎年この一本でやっています。
所要 約10分
14:05
遊就館(〜15:35)
1882年開館。玄関ホールの零戦五二型とC56形蒸気機関車は無料で見られるので、時間がなければここだけでも。本展示は1,000円、1〜1.5時間を見ておいてください。
最終入館16:00。ここを削るとこの日の軸がなくなるので、前を巻いてでも14:15までには入りたいところ
15:40
田安門 → 日本武道館
寛永13年(1636年)、江戸城の総構完成当時にさかのぼる唯一の現存建物。武道館の入口を兼ねているので、そのまま通り抜けられます。北の丸公園側に出てから振り返ると、高麗門と櫓門の枡形がよく分かります。
靖国神社の南門を出て徒歩8分/所要 約20分
16:05
千鳥ヶ淵緑道(〜16:45)
内堀沿い約700m、桜約230本。桜の季節でなくても、堀・石垣・土手の緑が同時に見える場所は都心にここくらいです。夕方の斜光がいちばんきれいな時間帯にあたります。
ボート場は10:00〜17:00・月曜休・30分500円。乗るなら16:30までに受付を
16:50
神保町へ歩く
田安門まで戻って九段下の交差点へ。あとは靖国通りをまっすぐ東に歩くだけで古書店街に着きます。
徒歩12分
17:05
神保町 古書店街(〜18:00)
約130店。店が靖国通りの南側に偏って揃って北を向いているのは、本を日焼けさせないためです。すずらん通りに入ると車が減って歩きやすくなります。
18:00〜18:30に閉める店が中心。ここだけは巻きで動いてください
18:05
純喫茶で締める
さぼうる(1955年・19:00閉店・日曜休)は滞在1時間を取れないので、ゆっくりしたいならラドリオ(1949年・月水木金は22:30まで・火曜休)か神田伯剌西爾(1972年・月〜土21:00・現金のみ)へ。
3軒とも徒歩5分圏内。さぼうるは早い時間に押さえるのが確実です
19:00
+ 竹むら(神田須田町)── 火〜土のみ
ここまで来たなら、エリア2の揚げまんじゅうにそのままつながります。1930年の木造3階建て、建物が東京都選定歴史的建造物。この日の締めとしては出来すぎです。
神保町から徒歩12分/L.O.19:40・日月祝休。閉店20:00なので19:20までには着きたい
B案 ── 近代美術館ルート
「戦争博物館は今日はいい」という日、あるいは美術のほうを見たい日。靖国神社は参拝と標本木まで、遊就館は無料の玄関ホールだけにして時間を作ります。
| 時刻 | 行き先 | メモ |
| 12:00 | 九段会館テラスで昼食 | A案と同じ |
| 13:05 | 靖国神社(〜14:10) | 参道・拝殿・標本木・大村像。遊就館は玄関ホールの零戦とC56だけ(無料) |
| 14:20 | 田安門 → 日本武道館 | 徒歩8分 |
| 14:45 | 千鳥ヶ淵緑道 | ボートに乗るならここ(月曜休) |
| 15:20 | 清水門 | 万治元年(1658年)。石段が江戸期の急勾配のまま。北の丸公園を東へ抜けます |
| 15:40 | 東京国立近代美術館(〜17:00) | 最終入館16:30。所蔵展500円、18歳未満と65歳以上は無料。4階休憩室からのお堀の眺めは無料エリア |
| 17:15 | 神保町 古書店街 | 徒歩13分。閉店まで45分ほど |
| 18:15 | 純喫茶 | A案と同じ |
昭和館に替えることもできます。九段下駅4番出口から徒歩1分、10:00〜17:30(入館17:00まで)、400円、月曜休。菊竹清訓の建築を見たいならこちら。千鳥ヶ淵のあと16:00に入って1時間、という差し替えが自然です。
金曜・土曜なら、A案とB案をつなげられます。MOMATが20:00まで開くので、遊就館(〜15:35)→ 田安門・武道館 → 千鳥ヶ淵 → 清水門 → MOMAT(17:00〜19:00)が成立します。締めは金曜ならラドリオ(22:30)、土曜なら神田伯剌西爾(21:00)。竹むらまで行くならMOMATを18:45に出てください(L.O.19:40、徒歩15分)。
雨の日の逃げ道。この行程は屋外が千鳥ヶ淵と参道だけなので、雨なら遊就館と昭和館とMOMATを積んで、北の丸公園を省略すれば成立します。神保町の古書店街もアーケードはありませんが、店から店への移動が短いので致命的ではありません。
5甘い物の豆知識
たい焼きに「天然」と「養殖」がある
| | 一丁焼き = 天然物 | 連式(鉄板型)= 養殖物 |
| 焼き型 | 取っ手付きの鋳物型で1匹ずつ | 1枚の鉄板に5〜6匹分の型、まとめて焼く |
| 手間 | 2kg超の型を1つずつ返す重労働 | 効率的・大量生産向き |
| 仕上がり | 高温で焼くので皮がカリッと薄い | ふんわり厚め |
語源は鯛の「一本釣り」にかけた洒落で、味の優劣ではなく製法の違いです。御三家(浪花家・柳屋・わかば)はいずれも一丁焼き。
面白いのは、「天然物」という言葉自体はかなり新しいこと。2002年の宮嶋康彦『たい焼の魚拓』が初出とされていて、江戸以来の伝統用語ではありません。
- 関東の「くず餅」に葛は一切入っていません。船橋屋のくず餅は小麦澱粉を約450日間、乳酸菌発酵させたもの。関西の「葛餅」(葛粉使用・透明)とはまったく別の食べ物です。しかも消費期限は2日しかありません
- 「みつ豆ホール」は1903年、浅草の舟和が始めました。子供のおやつだったみつ豆に、色鮮やかなフルーツを盛って出したのが最初です
- あんみつは1930年、銀座若松の2代目・森半次郎が考案しました。みつ豆に自家製こし餡をのせたもの。ただしその若松は2023年末に閉店しています
- 桜もちと芋ようかんは、農林水産省が「東京都の郷土料理」として公式に収載しています(あとは串だんご)。意外に少ない
- 豆大福もどら焼きも「三大」は誰も認定していません。通説です。ただし群林堂・松島屋・瑞穂の3軒はいずれも午前〜昼で売り切れる実力店なので、結果的に序列は当たっています
6建物の見方 ── 「重要文化財」と「国宝」と「登録」は別物です
| 種別 | この資料での例 | 意味 |
| 国宝 | 迎賓館赤坂離宮 | 重要文化財のうち特に価値が高いもの。迎賓館は明治以降で初、かつ明治期の建築では唯一(2009年) |
| 重要文化財 | 東京駅、日銀、明治生命館、築地本願寺、明日館 ほか | 国が指定。明治生命館は昭和期の建造物として初(1997年) |
| 世界遺産 | 国立西洋美術館 本館 | 7か国17資産のシリアル登録の一部。日本国内はこの1件だけ |
| 登録有形文化財 | 神谷バー | 指定より緩やかな「登録」制度。解除されることもある(旧歌舞伎座は2010年に抹消) |
東京都選定 歴史的建造物 | 竹むら、いせ源、神田まつや、ぼたん | 東京都景観条例に基づき知事が選定。2026年3月時点で111件、これまでに16件が解除。愛称「東京歴建」 |
| 指定なし | 三菱一号館、歌舞伎座 | 三菱一号館は2009年の復元建築のため対象外。「復元されたら文化財ではない」 |
7予約が要るもの・要らないもの
| | 予約 | 詳細 |
| 日本銀行 本店見学 | 必須 | 希望日の90日前10:00から先着。無料・約1時間・各回20〜22名・小学5年生以上 |
| 迎賓館(和風別館コース) | 必須 | 2,000円。本館・庭園だけなら19名以下は予約不要 |
| 国会議事堂(参議院) | 不要 | 9名以下は予約不要。平日毎正時9:00〜16:00、無料 |
| 自由学園明日館 | 不要 | 喫茶付見学1,000円。10名以上の団体のみ要問合せ |
| 明治生命館 | 不要 | 入館無料・9:30〜19:00 |
| 松島屋(豆大福) | 推奨 | 1日約1,000個が午前中に完売することも。電話予約推奨 |
| 群林堂(豆大福) | 不可 | 予約不可・通販なし。並ぶしかありません |
8俗説の答え合わせ
| よく聞く話 | 判定 | 実際は |
| たい焼きに天然物と養殖物がある | ◯ 本当 | 一丁焼き vs 鉄板。ただし呼び方は2002年の書籍が初出 |
| 4月4日はあんぱんの日 | ◯ 本当 | 1875年4月4日、向島での花見に献上されたことに由来 |
| 東京駅の十二支は8支しかない | ◯ 本当 | 子・卯・午・酉が意図的に外されている |
| 神田須田町は震災も戦災も免れた | ✕ 半分誤り | 震災の「後」に建った建物。免れたのは戦災だけ |
| かんだやぶそばは都選定の歴史的建造物 | ✕ 現在は違う | 2013年の火災で焼失し、同年に選定解除された |
| 梅ぼ志飴は梅干し味 | ✕ 誤り | 形が梅干しに似ているだけ。普通に甘い飴 |
| 関東のくず餅は葛でできている | ✕ 誤り | 小麦澱粉を450日発酵させたもの。葛は不使用 |
| 「およげ!たいやきくん」の歌詞は浪花家がモデル | ✕ 俗説 | アニメの「おじさん」のモデルではあるが、歌詞は別 |
| 靖国神社の第一鳥居は日本一の大鳥居 | △ 昔の話 | 1921年の建立当時は日本一。今のものは1974年の再建で、現在の日本一ではない |
| 大村益次郎像は日本初の銅像 | ✕ 誤り | 日本初の「西洋式」銅像。兼六園の日本武尊像(1880年)のほうが古い |
| 日本武道館は法隆寺夢殿がモデル | △ 未確認 | 八角形が似ているだけで、設計者・山田守本人の言及は確認できない |
| 九段会館は曳家で動かして保存した | ✕ 誤り | 正しくは免震レトロフィット。建物の下に免震装置68基を入れた |
| 神保町の古書店が北向きなのは偶然 | ✕ 誤り | 本の日焼けを防ぐため。だから靖国通りの南側に店が集中している |
| ラドリオがウインナーコーヒー発祥 | △ 「とされる」 | 広く紹介されているが、確定した記録は見つからない |
| 日銀本店は上空から「円」の字に見える | △ 公式否定なし | 日銀公式に記述なし。当時の表記は「圓」で偶然説が有力 |
| 三菱一号館は重要文化財 | ✕ 誤り | 2009年の復元建築なので文化財指定なし |
| 銀座若松であんみつが食べられる | ✕ 閉店 | 2023年12月30日閉店。あんみつなら「みはし」へ |
| 浅草アンヂェラスの梅ダッチコーヒー | ✕ 閉店 | 2019年3月17日閉店 |
9行く前のチェックリスト
- 遊就館とMOMATは、金曜・土曜以外は両立できません。最終入館が16:00と16:30。昼スタートなら先にどちらかを選ぶ
- 8月15日の靖国神社は避ける。2時間待ちの年があり、交通規制も入ります
- 神保町は日曜が弱い。さぼうる・竹むら・多くの古書店が休み。水〜土に行くのが正解
- 九段会館テラスのB1「九段食堂」は平日11:00〜14:00のみ。土日は5FのVMG CAFEへ
- 甘い物の時間から決める。豆大福は午前中、たい焼きは売り切れ次第終了。建物は夕方まで開いています
- 日銀の見学は90日前から先着。行きたいなら最初に押さえる
- 迎賓館は原則水曜休+接遇による臨時休館があるので、直前に公式で確認
- 竹むらは日・月・祝が休み。神田須田町の一角は月曜に行くと軒並み閉まっています
- 群林堂・松島屋・瑞穂は日曜と月曜が休み(瑞穂は9:00〜12:00のみ)。豆大福は平日の午前が正解
- 表慶館は特別展のとき以外は閉まっています。外観だけになる前提で
- 明治生命館の情報は更新してください。2025年11月から平日も無料公開になりました。「土日のみ」と書いてある記事は古いです
- 日本橋の上に首都高があるのは2040年度まで。「青空の日本橋」を期待しないこと