HAKODATE · 函館 1泊2日

五稜郭とラッキーピエロを軸にした、函館1泊2日

函館は東西に細長い街です。東の端に空港と湯の川温泉、真ん中に五稜郭、西の端に元町・ベイエリア・函館山。東から西へ一日かけて流して、夜景で西の端に立つ——これが1日目。2日目は朝市から北の大沼へ抜けて、そのまま東へ戻って空港。同じ道をほとんど二度走らない組み方です。ラッキーピエロはあえて2回入れます(理由は本文で)。

1泊2日/函館空港着 レンタカー前提 地図3枚 通年対応 2026年9月時点
⚠ 先に、この2日を左右する4つの制約
① 函館山はマイカーで上がれない時間帯があります。夜景の時間帯(おおむね4月中旬〜9月は17〜22時、10月以降は16〜21時)は登山道路が規制され、山頂駐車場にも停められません。さらに11月第2月曜11時〜4月第2月曜11時は冬期通行止。夜景はロープウェイ(大人往復1,800円)で上がるのが原則です。
② ロープウェイに秋の点検運休があります(例年10月下旬〜11月上旬に約3週間)。この期間は登山バスかタクシーになるので、秋に行くなら日程を決める前に運休期間を確認してください。
③ 元町の建物は閉まるのが早い。旧函館区公会堂は11〜3月は17時まで(4〜10月は19時)。冬は「五稜郭→元町」の順番だと間に合わないことがあります。
④ ラッキーピエロは昼のピークが強烈。とくにベイエリアの店は12〜13時に長い列ができます。11時台に入るか、14時以降に外すのがこのプランの前提です。

1このプランの考え方

東 → 西 → 北 → 東空港(東)から五稜郭(中央)を通って元町・函館山(西端)へ。翌日は朝市から大沼(北)へ抜け、そのまま空港(東)へ戻る。ぐるりと一周する形になるので、往復の無駄がほぼ出ません
五稜郭は「上から」と「中から」で二度見るタワーの展望台から星形を確認してから、堀の中を歩く。順番が逆だと、あの形が体に入りません。奉行所と合わせて2時間半は見ておく
ラッキーピエロは2店行く店ごとに内装のテーマが完全に違い、メニューも店で変わります。1店では「函館のご当地バーガー」で終わりますが、2店行くとこの会社が何をやっているのかが分かります

2地図 ① 全体像

津 軽 海 峡 大沼・小沼 大小126の島/国定公園 駒ヶ岳 函館山 334m/夜景 国道5号/道央道(函館 ⇄ 大沼 約50分) 国道278号(ベイエリア ⇄ 五稜郭 ⇄ 湯の川 ⇄ 空港) 元町・ベイエリア 坂・教会群・赤レンガ倉庫 函館駅・函館朝市 1泊目はこのあたり 五稜郭・箱館奉行所 特別史跡/桜 約1,600本 湯の川温泉 空港から車5分・市電の終点 トラピスチヌ修道院 函館空港 1 3 4 5 6 7 8 2 2 ① 全体像 ── 東西に細長い街と、北にある大沼 海沿いの一本の幹線に、東から順に 空港・湯の川・五稜郭・函館駅・ベイエリア・函館山 が並びます。1日目はこれを東から西へ一気に流します。 大沼だけが北へ約50分。2日目に朝市から北へ抜け、そのまま東の空港へ戻ると、一周してきれいに閉じます。黄色い丸②はラッキーピエロを入れる位置。 N 位置関係をもとにした模式図です(海岸線・道路は簡略化)

函館の骨格は「港」です。1854年の日米和親条約で下田とともに日本で最初に開かれた港のひとつが箱館で、外国船が来るようになったからそれを守る城(五稜郭)が要り、外国人が住んだから元町に教会と洋館が建った。五稜郭も元町も、同じ「開港」から派生した双子です。1日目にこの2つを続けて見るのは、そういう理由でもあります。

31日目 五稜郭 → 元町 → ベイエリア → 函館山

時刻行き先メモ
10:30函館空港着・レンタカー受付〜出発で30〜40分。空港から市内はどこも近い
11:20ラッキーピエロ(1軒目)五稜郭・湯の川エリアの店へ。11時台に入るのが唯一の混雑対策。まずはチャイニーズチキンバーガー
12:30五稜郭タワー(大人1,200円)展望台は高さ86m/90mの2層。先に上から星形を見る。40分
13:20箱館奉行所(500円)2010年の復元。復元されたのは庁舎全体の3分の1。40分
14:10郭内・堀のまわりを歩く堀の外周約1.8km。桜の時期でなくても、土塁に上がると稜堡の角が体で分かります
15:30元町へ(車20分)五稜郭から西へ。街が一気に古くなります
16:00旧函館区公会堂(300円)11〜3月は17時閉館。冬はここを最優先に。1910年築・国の重要文化財
16:45八幡坂・元町の教会群ハリストス正教会、カトリック元町教会、聖ヨハネ教会が坂ひとつぶんの中に密集
17:45金森赤レンガ倉庫・ベイエリア買い物と土産。ここで車を停めて、夜まで歩いて過ごすのが楽
日没後函館山(ロープウェイ 往復1,800円)山麓駅まで車5分。夜景の時間帯はマイカーで上がれません。所要は往復+滞在で1時間半
20:00夕食ベイエリアの海鮮、またはハセガワストアのやきとり弁当。「やきとり」ですが豚です
21:00宿へ(駅前・ベイエリア)翌朝の朝市が徒歩圏。温泉なら湯の川へ(車20分)
泊まる場所をどう選ぶか。このプランは函館駅前・ベイエリアを基本にしています。理由は3つで、①翌朝の朝市が徒歩圏、②函館山から近い(車10分)ので夜の運転がほぼない、③翌朝そのまま北の大沼へ抜けられる。
ただし温泉に入りたいなら湯の川です。空港から車5分・市電の終点で、1日目の夜に東へ20分戻るかわりに、2日目は大沼から戻ったあとの動きが短くなります。「朝市を取るか、温泉を取るか」の一択だと思ってください。
1五稜郭 ── 実は「城」ではなく「役所を守る堤防」

1857年に着工、1866年に全工事が完了した日本有数の稜堡式城郭です。設計は武田斐三郎。フランス軍艦の副艦長から稜堡の図面を学び、その絵図面をもとに五稜郭と弁天台場を設計しました。郭内は約12万㎡、堀の外周は約1.8km。1952年に特別史跡に指定されています。

なぜ星形なのか。四角い城には「壁に取りついた敵を横から撃てない死角」ができます。稜堡(とがった角)を突き出すと、隣の稜堡から死角を撃てる——これが星形の理由で、大砲の時代のヨーロッパで完成した設計です。五稜郭の主役は天守ではなく、この幾何学。だから上から見ないと意味が分からないし、五稜郭タワーが建っている理由もそこにあります。
桜は約1,600本。函館毎日新聞が1913年から10年かけて植樹したものが今も残り、見頃は例年4月下旬〜5月上旬。桜の時期だけ夜のライトアップがあります(平日21時/土日祝22時まで)。郭内は5:00から開いているので、桜の季節は早朝の五稜郭がいちばん静かです。
1五稜郭タワーと箱館奉行所

五稜郭タワーは2代目です。初代は1964年開業でしたが低く、展望台から三稜しか見えないという不満がありました。現在のタワーは2006年4月開業で、避雷針高107m・展望台は86mと90mの2層。星形の全景が入るように、わざと高くしたタワーです。塔体の断面は星形、展望台は五角形。展望料金は大人1,200円・中高生900円・小学生600円(2025年4月改定)、営業は9:00〜18:00。

箱館奉行所は「残っていた建物」ではありません。本物は1871年(明治4年)、開拓使の札幌移転にともなって解体されています。現在建っているのは2010年7月に公開された復元で、復元されたのは庁舎全体の3分の1。入館料500円・9:00〜18:00(11〜3月は17:00)。復元の過程そのものを見せる展示があり、ここが意外といちばん面白いという人が多い場所です。
2ラッキーピエロ ── なぜ函館から出ないのか

1987年6月創業。函館を中心とした道南だけに17店舗を展開し、函館市外にも北斗市・七飯町・森町・厚沢部町に店があります。2013年度の職業別電話帳掲載の店舗数では、この地域でマクドナルド・モスバーガーなど国内大手4社の合計を上回っていました。看板はチャイニーズチキンバーガー——甘辛いタレを絡めた鶏から揚げ3個を、レタスとマヨネーズと一緒にパンで挟んだものです。

「成長は善」という神話は捨てるべきだ——という経営です。同社は全国展開を意図的にしません。食材原価率は50%を超え、注文を受けてから調理するため自らファストフードではないと言っています。店ごとに内装のテーマがまったく違い、メニューも店によって変わるのは、チェーンとしては異常なことです。だからこのプランでは2店行きます。1店だと「ご当地バーガーを食べた」で終わりますが、2店行くと店が違えば別の店になるという、この会社のいちばん妙な部分が体験できます。
1軒目は五稜郭・湯の川方面、2軒目は七飯町の峠下総本店(大沼からの帰り道)に置くのがこのプランの組み方です。ベイエリアのマリーナ末広店は立地が良いぶん昼のピークが最も厳しいので、行くなら夜に回すのが安全。ハンバーガー以外にカレーとオムライスが強いので、2軒目はバーガー以外を頼むと差が分かります。

4地図 ② 五稜郭 ── 星形の読み方

箱館奉行所 2010年復元/3分の1 堀(外周 約1.8km) 土塁 郭内 約12万㎡ 稜堡(りょうほ) 突き出した角。隣の角から 壁ぎわの死角を撃てる 四角い城だと 壁に取りついた敵を 横から撃てない=死角 五稜郭タワー 107m/展望台 86m・90m 先にここへ上がって、形を確認してから中へ 1 郭内開放 5:00〜19:00(11〜3月は18:00)/入園無料 ② 五稜郭 ── 星形は装飾ではなく、射線の設計です とがった角(稜堡)を突き出すと、隣の稜堡から壁ぎわを撃てるようになり、四角い城にできる死角が消えます。大砲の時代のヨーロッパで完成した形です。 主役は建物ではなく地面の形。だから「上から見る → 中を歩く」の順番でないと、この史跡は伝わりません。 N 形状をもとにした模式図です(稜堡の配置・堀の形は簡略化)

52日目 朝市 → 大沼 → 峠下 → トラピスチヌ → 空港

時刻行き先メモ
06:30函館朝市5〜12月は5:00開始、1〜4月は6:00開始、いずれも14時過ぎまで。朝食は海鮮丼
08:00立待岬 or 朝の八幡坂どちらも無料・30分。朝の元町は人がいなくて写真がまるで違います
08:45大沼へ(車 約50分)国道5号 or 道央道。七飯大沼ICが最寄り
09:40大沼国定公園入園無料。島巡りの遊歩道(徒歩50分前後)かレンタサイクルで湖畔一周。遊覧船・手漕ぎボートは有料
11:40ラッキーピエロ 峠下総本店(2軒目)七飯町、大沼から函館へ戻る途中。ここではバーガー以外(カレー/オムライス)を頼む
13:00函館市街へ戻る(約40分)そのまま東へ抜けて湯の川方面へ
13:45トラピスチヌ修道院(無料)1898年創立・日本初の女子観想修道院。見学は前庭と資料室のみ。30分
14:30湯の川で足湯/土産市電の電停そばに無料の足湯。土産の買い足しはここか空港で
15:30レンタカー返却 → 函館空港返却は出発の1時間半前を目安に。給油も忘れずに
5函館朝市

函館駅のすぐ横。営業は5〜12月が5:00〜14時過ぎ、1〜4月が6:00〜14時過ぎで、年中無休(店ごとに異なります)。海鮮丼の店が集まるどんぶり横丁市場が入口的な存在で、いか釣り体験もここ。

2日目の最初に置くのが正解です。ここは昼過ぎに閉まるので、午後に回すと選択肢がほとんど残りません。前夜を駅前に泊めているのは、この朝市を歩いて取りに行くためです。
6大沼国定公園

七飯町。活火山・駒ヶ岳の噴火によって大沼・小沼・じゅんさい沼ができ、1958年に道南で唯一の国定公園に指定されました。湖には大小126の島が浮かび、そのいくつかが橋で結ばれて網の目のような遊歩道になっています。入園は無料、JR大沼公園駅から徒歩5分。

「湖を眺める場所」ではなく「島を歩く場所」です。橋を渡りながら島を縫っていくと、数十メートルごとに水面の見え方が変わります。時間があるならレンタサイクルで湖畔を一周すると、駒ヶ岳が背後に回り込むのが分かって面白い。
3元町 ── 開港がつくった斜面

函館山の北斜面に、ハリストス正教会・カトリック元町教会・聖ヨハネ教会が坂ひとつぶんの距離に固まっています。ロシア正教・カトリック・聖公会が同じ斜面に並ぶのは、開港地に各国が入った結果です。旧函館区公会堂は1910年開堂の洋館で国の重要文化財、観覧料300円、4〜10月は9:00〜19:00/11〜3月は9:00〜17:00。

冬は閉まるのが早い。11〜3月は公会堂が17時で終わります。この時期は「五稜郭を短めに切り上げて、15時台に元町へ入る」と決めておいてください。坂と教会は外から見るだけなら時間の制約がないので、建物内に入るものを先に、が原則です。
4函館山 ── 「行き方」がいちばん難しいスポット

標高334m。ロープウェイは大人往復1,800円・片道1,200円、所要3分。登山バスは大人片道700円・約30分ですが、冬期の登山道閉鎖期間(11月第2月曜〜翌年4月第2月曜)は運休します。

運賃は数年おきに改定されています。函館市の公式観光情報サイトは大人往復1,800円・小人900円と案内していますが、往復1,500円・小人700円と記載している媒体も残っています(2023年改定時の額と思われます)。金額そのものより「1,500〜1,800円の幅で見ておく」のが安全で、確定額はロープウェイ公式サイトで直前に確認してください。
レンタカーで夜景を見に行くことは、基本できません。登山道路は4月17日〜9月30日は17時〜22時、10月1日以降は16時〜21時が規制で、この時間帯は山頂駐車場にも停められません。さらに11月第2月曜11時〜4月第2月曜11時は冬期通行止。車はふもとに置いて、ロープウェイで上がるのが確実です。
ロープウェイには秋の点検運休があります。例年10月下旬〜11月上旬に3週間ほど止まります。この期間に当たると、夜景の手段が登山バス(同時期に冬期運休へ入る)かタクシーだけになり、難易度が跳ね上がります。10月・11月に行くなら、宿を取る前に運休期間を確認してください。
日没の30分前に上がるのが定番です。明るいうちに街の形(両側を海に挟まれたくびれ)を把握してから暗くなるのを待つと、夜景が「地形」として見えます。混雑は日没直後の30分に集中するので、その山を過ぎるまで山頂にいると下りは空きます。
9やきとり弁当 ── 函館の「やきとり」は豚です

ハセガワストアのやきとり弁当は1978年8月13日生まれ。深夜に酔客から「お弁当ないの?」と聞かれた当時の社長が、店にあったごはん・のり・やきとりを組み合わせてとっさに作ったのが始まりとされています。注文を受けてから焼くので、出てくるまで少し待ちます。

道南で「やきとり」といえば豚肉です。養豚が盛んで鶏より豚が手に入りやすかったこと、映画『居酒屋兆治』で高倉健が焼いていたのが豚精肉だったこと、ビタミンB1が豊富で疲労回復に効くことなどが理由に挙げられます。函館で鶏が食べたいときは「やきとり、鶏肉で」と指定するのが地元の作法です。

6地図 ③ 元町・ベイエリア・函館山(1日目 夕方)

函 館 港 函館山 334m 山頂展望台 ロープウェイ山麓駅 往復1,800円・3分/車はここへ置く 八幡坂 坂の上から港が真正面 元町の教会群 ハリストス正教会/カトリック元町教会 聖ヨハネ教会 旧函館区公会堂 300円/11〜3月は17時まで 金森赤レンガ倉庫 買い物・土産/夜まで歩ける ラッキーピエロ マリーナ末広店 昼は最も混む。行くなら夜 函館市電 函館駅 函館朝市 5:00(1〜4月は6:00)〜14時過ぎ 3 4 5 ③ 元町・ベイエリア ── 全部が徒歩圏、車はふもとに置く 教会群・公会堂・八幡坂・赤レンガ倉庫・ロープウェイ山麓駅は、すべて歩いて回れる範囲に収まります。 夜景の時間帯は登山道路が規制されるので、車は山麓かベイエリアの駐車場に置いて、あとは徒歩とロープウェイ。これがいちばん揉めません。 N 位置関係をもとにした模式図です(海岸線・道路・施設配置は簡略化)

7年表 ── この街で何が起きたか

1854
日米和親条約 ── 箱館開港

下田とともに開かれた。この街のほとんどすべては、この一行から始まります。外国船が来る → 守る城が要る → 五稜郭。外国人が住む → 教会が建つ → 元町

1857–1866
五稜郭 築造

1857年7月着工、1866年に全工事完了。設計は武田斐三郎で、フランス軍艦の副艦長から学んだ稜堡の図面をもとにしている。郭内約12万㎡、堀の外周約1.8km

1868–1869
箱館戦争

1868年に旧幕府軍が五稜郭を占領して本拠地とし、翌年の新政府軍の総攻撃を受ける。1869年5月18日に榎本武揚らが降伏し、五稜郭では戦闘が行われないまま新政府軍に引き渡された。これで戊辰戦争が終わる

1871
箱館奉行所 解体

開拓使の札幌移転にともない取り壊された。いま建っているものは当時の建物ではありません

1898
トラピスチヌ修道院 創立

日本初の女子観想修道院。現在の聖堂は1927年の再建で、ゴシックとロマネスクが混ざった煉瓦造り

1910
旧函館区公会堂 開堂

9月20日開堂式。1974年に国の重要文化財に指定。元町の斜面に建つ、開港地の記憶そのものの建物

1913〜
五稜郭に桜が植えられる

函館毎日新聞が1913年から10年かけて植樹。現在も約1,600本が残り、北海道内有数の花見の名所になった

1952
五稜郭、特別史跡に指定

2004年には北海道遺産にも選定

1958
大沼、国定公園に指定

駒ヶ岳の噴火でできた大沼・小沼・じゅんさい沼一帯。道南で唯一の国定公園

1964
初代 五稜郭タワー 開業

12月1日開業。ただし低く、展望台からは三稜しか見えなかった

1978.8.13
やきとり弁当 誕生

深夜の一言から生まれた。道南の「やきとり」は豚

1987.6
ラッキーピエロ 創業

以後、道南から一歩も出ずに17店舗。この地域では大手チェーン4社の合計店舗数を上回った

2006.4
二代目 五稜郭タワー 開業

避雷針高107m、展望台86m・90mの2層。星形の全景が入るように高くしたタワーで、塔体断面は星形、展望台は五角形

2010.7
箱館奉行所 復元公開

解体から139年ぶり。復元されたのは庁舎全体の3分の1。復元そのものを見せる展示がある

2016.3
北海道新幹線 新函館北斗開業

本州から鉄道で直通するようになった。ラッキーピエロが「函館の顔」として全国に出たのもこの前後

8費用と時間の目安

項目大人料金所要の目安時間の制約
五稜郭タワー1,200円40分9:00〜18:00・年中無休
箱館奉行所500円40分9:00〜18:00(11〜3月は17:00)/年末年始休
五稜郭公園(郭内)無料1時間5:00〜19:00(11〜3月は18:00)
旧函館区公会堂300円40分11〜3月は17時閉館(4〜10月は19時)
函館山ロープウェイ往復1,800円
(1,500円表記も残る)
1時間半秋に点検運休あり/夜景時間帯はマイカー規制
函館山 登山バス片道700円約30分11月第2月曜〜4月第2月曜は運休
トラピスチヌ修道院無料30分8:30〜16:30/5〜9月は17:00/12〜2月は9:00〜16:00
大沼国定公園入園無料1.5〜2時間遊覧船・ボート・レンタサイクルは有料
ラッキーピエロ(2回)1回 1,000円前後各40分12〜13時は行列。11時台か14時以降に
レンタカー(1泊2日)1万円前後+燃料—走行は2日で120〜150kmほど
入場・レンタカーの合計(目安)1.6万〜2万円/2人(食事・宿泊を除く)

距離の感覚をつかんでおくと組み替えが楽になります。函館空港→五稜郭 約20分/五稜郭→元町・ベイエリア 約20分/ベイエリア→ロープウェイ山麓駅 約5分/函館駅→大沼 約50分/大沼→峠下(七飯町)約20分/七飯→湯の川 約40分/湯の川→函館空港 約5分。大沼への往復以外は、どの区間も20分前後——これが函館の強さです。ただし市街地は道が細く一方通行が多いので、元町は車を停めて歩くのが前提になります。

9俗説の答え合わせ

よく聞く話判定実際は
五稜郭で最後の激しい攻城戦があった✕ 誤り艦砲射撃は受けましたが、1869年5月18日に榎本らが降伏し、五稜郭では戦闘が行われないまま新政府軍に引き渡されています
箱館奉行所は当時の建物が残っている✕ 誤り1871年に解体済み。現在のものは2010年7月公開の復元で、庁舎全体の3分の1にあたります
五稜郭タワーは昔からあの高さ✕ 誤り初代(1964年)は低く三稜しか見えませんでした。2006年の二代目で107mになり、星形の全景が入るようになった
星形は見た目のデザイン✕ 誤り射線の設計です。稜堡を突き出すことで、四角い城にできる壁ぎわの死角を隣の稜堡から撃てるようにしている
日本の星形要塞は五稜郭だけ✕ 誤り長野県佐久市の龍岡城も五稜郭と呼ばれる稜堡式城郭です。ただし規模と完成度では函館が突出
函館の「やきとり」は鶏✕ 誤り道南のやきとりは豚。鶏が食べたいときは「やきとり、鶏肉で」と指定するのが地元の作法
ラッキーピエロは全国チェーン✕ 誤り道南だけで17店舗。全国展開を方針としてしていません。「成長は善という神話は捨てるべきだ」というのが経営の言い分
ラッキーピエロはファストフード△ 本人は否定注文を受けてから調理するため、同社はファストフードではないと謳っています。食材原価率は50%超
どの店に行っても同じ味・同じ店内✕ 誤り店ごとに内装のテーマが違い、メニューも店で変わります。2店行く価値があるのはこのため
レンタカーなら夜景も車で行ける✕ ほぼ不可夜景の時間帯は登山道路が規制され、山頂駐車場も使えません。冬期は終日通行止。ロープウェイが原則です
ロープウェイは年中動いている△ 秋に運休例年10月下旬〜11月上旬に3週間ほど点検運休。この時期は代替手段が細るので日程確認を
函館山の夜景は「世界三大夜景」△ 出典の定まらない言い回し公的な認定機関がある称号ではなく、組み合わせも出典によって変わります。景色の価値とは別の話として受け取るのが無難
朝市は昼から行けばいい✕ 間に合わない14時過ぎには閉まります。しかも開店は5:00(1〜4月は6:00)。朝いちに行く前提の場所です
大沼は湖畔から眺める場所△ もったいない大小126の島が橋で結ばれた島巡りの遊歩道が本体。歩くか自転車で回らないと、この公園の面白さは出ません

10行く前に押さえておくこと